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主婦のための Excel 入門講座 (Excelの計算式と関数の入力) 第1回 一般の計算式とセル参照 1 Excelの表の作り方 2 一般の計算式とExcelの計算式 (1) 計算式に使う記号(演算子) (2) 計算式の入力場所と入力方法 (3) セルの参照 (4) セル参照による計算式の入力 (5) 計算式の複写 (6) セルの参照方法と計算式の複写結果 [ 相対参照 ] [ 絶対参照 ] [ 列番号だけの固定 ] [ 行番号だけの固定 ] Shun:優子さん、カレンダーはどうでしたか? 優子:先生、友達にあげたらね、すっごく喜んでくれたの。だって、世界で一つしかないカレンダーでしょ。"私もExcel覚えたい"って人も随分いたわ。 Shun:それはよかったね。頑張ったかいがあったね。でも、前回の講座では計算式のこと何もやってなかったよね。やっぱりExcelを使うんだったら計算式の使い方を覚えた方がいいね。いろいろなことができるようになって、もっとExcelが楽しくなるよ。 優子:私もね、カレンダー作ってみてExcelって便利だなってわかったから、もっといろいろ覚えたくて、先生にお願いしようかしらって・・・ Shun:いいよ。じゃあやってみようか。いきなり難しいこと言ってもいけないから、まず、Excelの表の作り方から始めるね。 1 Excelの表の作り方 Shun:いつものとおり、図から見てみようね。 Shun:この図でね、線で仕切られた「A」から「D」までの四つの区画の面積を求め方を考えてみよう。 優子:先生、そんなの簡単でしょ、四角形の面積は縦と横の長さを掛ければいいんだから。小学校で習ったわ。 Shun:そうだね。これくらいは誰だってできるよね。ただ、Excelで計算する場合は、普通の計算と違って、データの内容を分類・整理してシートのセルに表形式で入力してから計算するんだ。 上の図では、各区画ごとの面積を求めるわけだから、入力する内容は、「区画名」「縦の長さ」「横の長さ」と、計算結果の「面積」を入れるところが必要だね。 それで、表を作るときの考え方だけど、住所録なんかを見ると一人分のデータは、氏名・郵便番号・住所・電話番号などが横に並んで、1行で一人分のデータになってるよね。あんな感じで表を作ると見やすいね。 この場合だと、区画の名前が住所録の氏名と考えればいい。それから、それぞれの列にはデータ内容を表す「項目名」を最初の行に入力することを忘れないでね。じゃあ早速、表をつくってみよう。ついでに縦横の罫線も引いといてね。 優子:はい。やってみまぁ〜〜す。 Shun:下図のようになったかな。 優子:先生、できました。 Shun:ここでね、表の部分の名前を少し説明するね。表の先頭行(2行目の緑色のセル) のことを「列項目名」とか、「列のタイトル」、データ部分の左端列(A,B,C,D が入力されているところ)を「行項目名」とか「行のタイトル」というんだ。 2 一般の計算式とExcelの計算式 Shun:さて、これで計算式を入力する準備ができたんだけど、その前にExcelの計算式のことについて説明しておかないといけないね。 Shun:普通の算数(数学)で面積の計算をするときは、縦の長さ掛ける横の長さという式を下にある計算式のように書くね。Excelで計算するときは、式の書きかたが少し違うんだ。 [ 普通の計算式 ] A = 3 × 3 ・・・ A の面積 9 [ Excel の計算式 ] = 3 * 3 ・・・ A の面積 9 Shun:それから、Excelの計算式では、式の最初に「 = (等号)」のマークを付ける。どういう意味かっていうと、「計算式が入力されているセルの値は「 = (等号)」の右にある式の計算結果ですよ」ということなんだね。 優子:そうすると、計算式を入力するときは、必ず最初に「 = 」を入れなきゃいけないってことね。覚えておかなきゃ。メモメモ_〆(。。) (1) 計算式に使う記号(演算子) Shun:よく見ると、掛け算の記号が普通の計算式のときは「×」になっているけど、Excelの計算式では「*」の形になっているね。これは「算術演算子」と言ってね、Excelで使う記号のことなんだ。どんな記号があるか見てみよう。
Shun:普通の計算式と違うのは、「 ^ (べき乗)」「 * (乗算)」「 / (除算)」かな。 割算は「 ÷ 」の変わりに「 / 」を使うんだ。日付を入力するときにも使うよね。でも、計算式の書き方は、記号が少し違うだけで普通の計算式と同じだから安心して。 それから、演算子(計算式に使う記号)は、まだ他にもあるんだけど必要の都度、順番に説明するね。 優子:Excelの計算式って、特別のことするんかなって思ったけど、理屈は普通の計算式と一緒なのね。よかった。それならできそう。 (2) 計算式の入力場所と入力方法 Shun:では、計算式を入力することにしよう。計算式は「数式バー」というところで入力するんだ。下図の真ん中付近に「 = 」のマークがあって、その右の白い部分を「数式バー」というんだ。 Shun:まず、計算式を入力するセルをクリックする。そうすると、「数式バー」の左のところにクリックしたセルの名前(番地)が表示されるね。ここの名前を「名前ボックス」と呼んでいる。 「数式バー」のボックスをクリックすると、下図のように「数式バー」の左側が図のように変化するね。そうしたら「 = 」をまず入力してから計算式を入力するんだ。図では、「=3*3」と入力したんだけど、入力結果はセルにも表示される。 入力し終わったら、数式バーの左にある緑色の「入力」ボタンをクリックして入力完了。左の「×」印は、「キャンセル」ボタンで、入力した内容を取り消すときに使う。 優子:今までの先生の説明を復習すると、計算式を入力するには、まず、入力するセルをクリックしてから「数式バー」をクリックして、そこに「 = 」のマークに続けて計算式を入力するのね。入力し終わったら、「入力」ボタンをクリックする。これでいいかしら。 Shun:よくできました。その通り。優子さん、だんだんExcelに慣れてきたみたいだね。 優子:(o^_^o)エヘヘ Shun:じゃあ、面積欄に全部計算式を入力してみて。 優子:わかりました。 Shun:下図のようになったかな。 (3) セルの参照 優子:先生、計算式の入力は先生と同じようにできたんだけど、いちいち全部のセルに計算式を入力しないといけないの。今はたった四つしかないからいいけど、沢山データがあるときは大変ですよね。もっと簡単な方法はないかしら。 Shun:優子さんの言うとおりだね。これでは手間隙がかかって、手計算の方が速いかもしれないね。こんなときのために、Excelでは素晴らしい機能が用意されているんだ。この表の面積計算なんかたった一つの計算式を入力するだけで済んでしまうんだよ。 優子:えっ、そんなに簡単に? Shun:うん。一つは「セル参照」二つ目は「複写」なんだ。この二つの機能を上手く使えば簡単に計算式を入力することができるよ。ます、セル参照から説明するね。 セル参照というのはね、シートのセルやセル範囲(複数のセルの集まり)の位置を指定して、そこに表示されている値を数式の中の値として利用する方法なんだ。下図の右端にある計算式は、さっき入力した計算式をセル参照を使った計算式に直したものなんだ。 Shun:復習のためにもう一度セルの名前の呼び方を確認してみよう。 Shun:セル参照というのは、このセルの名前を計算式の値の代わりに使うことなんだね。下図を見てごらん。 Shun:「A」区画の縦の長さは、セル「B3」に、横の長さは「C3」に入力されているね。 「=B3*C3」というのは、「B3のセルの値」×「C3のセルの値」と同じ意味なんだ。 セルの名前をセルに入力されている値に直して、Excelの記号を使った計算式にすると、 「=3*3」ということになるね。 優子:そっかぁ、つまり、セル参照というのは、指定されたセルの名前の位置にある値を見に行って、そこに入力されている値で計算しなさいっていう意味なんだぁ。そうだよね、先生。 よく本なんかで、難しい言葉を説明するときに「詳しくは○○ページ××行の 〜参照」って書いてあるけど、あの参照と同じことね。その言葉を、指定されたページ・行に書いてあることと読み替えなさいってことだから。 Shun:うん。そう考えればいいね。Excelのデータには、数字の他に、文字や日付、時刻、計算式も扱うから「値」というすべてのデータを総称する言葉を使うだけなんだ。 (4) セル参照による計算式の入力 Shun:セル参照を使った計算式を入力するには、いちいちセルの名前を手で入力しなくても、クリックとかドラッグの方法で入力することができるんだよ。これも便利でしょ。 例えば、「=B3*C3」という式を入力するには、箇条書きにすると次のようにすればいいんだよ。 1 計算式を入力するセルをクリックする。 2 数式バーのボックスをクリックして「 = (等号)」を入力する。 3 セル「B3」をクリックする(数式バーに「B3」が入力される)。 4 「B3」に続けて「 * 」の文字を入力する。 5 セル「C3」をクリックする(数式バーに「C3」が入力される)。 6 数式バーの左の「入力」ボタン(緑色のチェックマーク)をクリックして完了。 Shun:つまり、セルをクリックするだけでセルの名前を入力することができるんだね。因みに、複数のセルをドラッグすると、ドラッグした範囲のセルの名前を入力することもできるんだよ。 優子:この方法だったら簡単ね。Excelのどんな計算式でもこの方法でいいのかしら。 Shun:うん。みんないっしょなんだよ。 (5) 計算式の複写 Shun:今度は、計算式の複写の方法。カレンダーの日付を入力するときに、1つの数字を入力してそれを複写することによって、連続した日付を入力することができたね。この複写の方法を「オートフィル」っていうんだったね。あれと同じ方法を使うんだ。 数式の場合は、マウスポインタをセルの右下隅に合わせて、ポインタの形が「+(プラス)」になったら、そのまま下へドラッグすればいいんだ。 Shun:下図が複写後の計算式の内容だよ。ほんとは「面積」欄に計算式が複写されているんだけど、画面では計算結果が表示されるので、右側に複写された計算式を書いておいたんだ。それでね、式の内容を見てちょっと不思議に思わない? 優子:先生、3行目の計算式は確か「=B3*C3」つて入力したはずなのに、4行目から最後まで行番号が一つづつずれてるよ。でも、「面積」欄の答えは合ってる。 Shun:そうだね。よく気が付いた。Excelでは、計算式を複写したときは自動的に列番号とか行番号を調節する機能があるんだ。計算式の内容と答えを照らし合わせてご覧。ちゃんとつじつまが合ってるでしょう。 優子:ほんとだ。全部正しい計算式になってる。だから答えも合ってるんだね。でもどうしてこうなるの? Shun:萩本欽ちゃんの洒落みたいだね "どうしてそうなるの" って昔、流行ったね。(笑)でもね、いつもこうなるとは限らないんだよ。これは、参照の方法に秘密があるんだ。 ちょっと難しいかもしれないけど、一応、説明しておくね。 (6) セルの参照方法と計算式の複写結果 Shun:表のような計算式でセルを参照したとき、パソコンはどうやって参照先を認識しているかということをまず考えてみよう。ちょっと図を見て。 Shun:これはね、参照方法を図で表したものだけど、参照方法には大まかに言うと、「相対参照」と「絶対参照」という 2 つの方法があるんだ。 知らない土地で誰かに目的地までの道を尋ねたときのことを想像してみると分かり易いと思うから、図を例にして説明すると、 図の左上の赤い四角が shun の家(目的地)だとして、優子さんは A地点とB地点でそれぞれ二人の通行人に道順を尋ねたとするね。 [ A 地点での会話 ] 優子:shun さんの家に行きたいんですが・・・ 通行人1:shun さんの家は、ここから北へ2筋目を西に曲がって、2筋目をまた北へ曲がって、最初の道の左側ですよ。 通行人2:ああ、shun さんの家ね。平成1町目1番地ですよ。 優子:どうもありがとうございました。 [ B 地点での会話 ] 優子:shun さんの家に行きたいんですが・・・ 通行人3:shun さんの家ね、ここから北へ1筋目を西に曲がって、1筋目をまた北へ曲がって、最初の道の左側です。 通行人4:shun さんの家はね。平成1町目1番地ですよ。 優子:どうもありがとうございました。 Shun:通行人1と通行人3は、住所は知らないかもしれないけど、道順は知ってたんだね。でも、当然のことながら尋ねた場所によって道順が少し違ってくるよね。通行人2と通行人4は、道順は知らないかもしれないけど住所は知ってた。 この場合の、通行人1と通行人3の答え方が「相対参照」、通行人2と通行人4の答え方が「絶対参照」と同じ意味なんだ。要するに「相対参照」と「絶対参照」で何が違うかといえば参照先(目的地)の位置の認識方法の違いなんだよ。 つまりね、相対参照というのは、基準となる位置(道を尋ねた場所)から参照先(目的地)までを、移動方向(方角)と移動距離(道筋の本数)との相対的な関係で目的地の位置を認識しているから、基準となる位置が変われば移動方向も移動距離も変わることになる。 それから、絶対参照というのは、参照先(目的地)を決められた住所で認識しているから、自分がどこで道を尋ねても常に参照先は同じということになる。住所(セルの名前)そのものは変わらないからね。 優子:なるほどね。そういう意味だったのね。参照っていうとなんだか専門的な感じがしたけど聞いててみれば、参照先の認識方法の違いだけなんだ。 でも、どうして相対参照とか絶対参照とかが必要なのかしら、どちらの方法でも参照する場所は同じなんでしょう。 Shun:うん。普通の状態では優子さんの言うとおりなんだけど、計算式を複写したり、表の中のどこかのセルを削除・挿入したときにそのことが関係して来るんだ。 じゃあ実際にExcelで相対参照をしたときと絶対参照したときの機能の違いを見てみようね。まず相対参照から説明しよう。 [ 相対参照 ] Shun:相対参照では、計算式が入力されている位置を基準に、参照するセルがどこにあるかを認識するんだよ。上図は、セル「D3」に入力されている計算式を、下に複写した場合と右に複写した場合の違いを表しているんだ。 上の図で、赤い矢印の上にある数字が右に複写したときの計算式の結果で、その上にあるのが複写された計算式の内容。青い矢印の左にある数字が下に複写したときの計算式の結果で、矢印の右にあるのが複写された計算式の内容だよ。 「D3」の面積は、「B3 の値」×「C3 の値」で求めることができるから、セル参照を使った計算式は、「 =B3*C3 」と入力するんだね。 ところで、計算式が入力されているセルを基準として見ると、「B3」は「同じ行の2つ左のセル」、「C3」は「同じ行の1つ左のセル」だね。 相対参照の場合は、計算式の意味を「同じ行の2つ左のセルの値 * 同じ行の1つ左のセルの値」の結果を表示しなさい、と認識するんだ。要するに、参照するセルの位置を計算式が入力されているセルからの相対的関係としてみているんだね。 相対参照をしている計算式を複写した場合は、計算式入力セル(基準セル)からの参照先セルとの位置関係も複写先にそのまま引き継がれて、複写先の計算式が参照するセルの位置の表示が自動的に調節されるんだよ。 だから、「D3」の計算式を「D4」に複写したときには、今度は「D4」からみて「同じ行の2つ左のセルの値 * 同じ行の1つ左のセルの値」、つまり、「 =B4*C4 」という計算式に自動的に変更されるわけなんだ。 下方向に複写しても、右方向に複写してもこの関係は変わらないから、図のように右に複写すると結果が変な数字になってるんだ。分かるかな? 優子:先生、こういうことでいいのかぁ。相対参照の計算式を複写したときは、複写元の計算式が認識している参照セルの位置は、自分のセルからの相対的な位置関係として認識していて、その関係は複写先の計算式にもそのまま反映される、ってこと? Shun:優子さん、僕より説明が上手いじゃない。その通りだよ。だから「相対参照」と呼ばれているんだね。 優子:よかったぁ。間違ってなくて。ホッ Shun:今度は、絶対参照の説明をするよ、これは相対参照みたいにややこしくないからすぐ分かると思うよ。 [ 絶対参照 ] Shun:絶対参照の計算式で参照しているセルの位置は、参照するセルの住所だと言ったよね。住所は固定しているわけだから、どこへ複写しても変わらないよね。だから「絶対参照」と呼ばれているんだね。 絶対参照をするときは、列番号と行番号の前に「 $ (ドル)」マークを付けて、相対参照と区別するんだ。 上の図で、赤い矢印の上にある数字が右に複写したときの計算式の結果で、その上にあるのが複写された計算式の内容。青い矢印の左にある数字が下に複写したときの計算式の結果で、矢印の右にあるのが複写された計算式の内容だよ。 上の図を見ても、複写された計算式の参照先セルはどれでも同じになってるでしょう。要するに、参照先が固定されていることになる。これは簡単だね。 優子:そうよね。自分のいる場所が変わっただけで参照するセルの住所(セルの名前)が変わると困っちゃう。住所の呼び方はいつも固定してなきゃあ。これはすぐ分かったわ。 Shun:いま説明した絶対参照は、セルの名前を行番号・列番号とも固定してセルの名前を指定したんだけど、行番号だけ、または列番号だけ変わらないように固定する、つまり、行番号だけ、または列番号だけ絶対参照にすることもできるんだ。これを「複合参照」とか「混合参照」とか呼んでいる。 [ 列番号だけの固定 ] Shun:それでは、列番号だけを変えずに計算式を複写する方法から説明しよう。 なにはともあれ、まず、図を見て。 Shun:上図は、セル「D4」の 1 箇所だけに計算式を入力して、それを他の金額欄のすべてに複写することによって、セルに計算式を入力する方法なんだ。 表には単価がB列にあって、各月の金額を求める欄がD列、F列、H列にあるね。金額は、左の数量と単価を掛けた結果になるので、単純な相対参照や絶対参照ではできないのはわかるよね。 セル「D4」の計算式を見てみると、「 =$B4*C4 」となっているね。これを、参照しているセルの列番号と行番号に分けて考えてみよう。 (横方向への複写) Shun:セル「D4」を「F4」「H4」と横方向へ複写するときは、単価の入力されているB列は常に見る必要があり、動いては困るから単価欄の列への参照は絶対参照にして($ マークを付けて)固定する。 ところが数量の欄(C・E。G列)はどれも金額欄(計算式入力欄)の1つ左のセルにあるから「F4」「H4」へ複写したときにも、その位置関係を反映するために、数量欄の列への参照は相対参照とする。 優子:つまり、単価欄は各行で一つしかないから、各月の計算式は常に同じところを見る必要があるので参照する列を固定しないといけないのね。 でも、数量欄は各月ごと(列ごと)にあるから、月が変わったらその月の計算式入力欄の一つ左の列を参照すればいい。そういうことね。 Shun:そうそう、これは、単価欄の列への参照を絶対参照にして固定とするところがミソだね。 (縦方向への複写) Shun:縦方向へ複写するときは、行が変わったら単価も数量も変わるわけだから、参照する行も変えなきゃいけないね。ということで、行の参照は相対参照にしたわけ。それでは複写した結果を見てみよう。 [ 行番号だけの固定 ] Shun:次に、行番号だけを変えずに計算式を複写する方法から説明しよう。図を見て。
Shun:上図は、セル「C4」の 1 箇所だけに計算式を入力して、それを他の金額欄のすべてに複写することによって、セルに計算式を入力する方法なんだ。 表には単価が2行目の各品名欄の右(金額欄と同じ列)にあって、各月の金額を求める欄がC列、E列、G列にあるね。金額は、左の数量と単価を掛けた結果になるので、これも単純な相対参照や絶対参照ではできないね。 セル「C4」の計算式を見てみると、「 =C$2*B4 」となっているね。さっきと同じようにこれを、参照しているセルの列番号と行番号に分けて考えてみよう。 (横方向への複写) Shun:セル「C4」を「E4」「G4」と横方向へ複写するときは、列が変わったら単価も数量も変わるわけだから、参照する列も変えなきゃいけないね。ということで、列の参照は相対参照にしたわけ。 (縦方向への複写) Shun:セル「C4」「E4」「G4」を縦方向へ複写するときは、単価の入力されている2行目は同じ行を常に見る必要があり、動いては困るから単価欄の行への参照は絶対参照にして($ マークを付けて)固定する。 ところが数量の欄(B・D。F列)はどれも金額欄(計算式入力欄)の1つ左のセルにあるからセルを下方向へ複写したときにも、その位置関係を反映するために、数量欄の行への参照は相対参照とする。 優子:つまり、単価欄は2行目に一つしかないから、各月の計算式は常に同じ行を見る必要があるので参照する行を固定しないといけないのね。 でも、数量欄はさっきと同じように各月ごと(行ごと)にあるから、月が変わったらその月の計算式入力欄の一つ左の列を参照すればいい。さっきは列を固定したけど今度は行を固定としただけで、考え方は同じなのね。 Shun:そうそう、今度は、単価欄のある行を絶対参照にして固定するところがミソだね。それじゃあ、複写が終わったときの表を見てみよう。 Shun:これで今日の講座は終わりなんだけど、ちょっと難しかったかな? 優子:う〜〜ん、参照のところは始めとまどったけど、なんとかついていけたような気がする。絶対参照と相対参照をうまく使うと、計算式の入力がとっても楽になるっていうことがよくわかったわ。(゚ー゚)(。_。)ウンウン Shun:そうだね。セルの参照は、計算式をつくるときの基本だからしっかり勉強しておく必要があるんだ。それにね、次の講座で予定している「関数」を使うにはなくてはならないものだから、今日の講座を何度も練習してわかるようにしておいてね。 優子:は〜〜い。ちゃんと復習しておきま〜〜す。先生、どうも長時間の講義をありがとうございました。m(_ _)m ペコッ |